みなさんは「鬼の棒」をご存知でしょうか? 「鬼の棒」は、ねじれたリボンのような棒状の飴で、節分の時期に長門市内で売られる季節限定のお菓子です。今回、ながとと編集部はそんな 「鬼の棒」の製造作業が仙崎地区の老舗和菓子屋「虎屋」にて行なわれているとの情報をキャッチ。作業場にて製造の行程を見させていただきました!(後編、虎屋さんへのインタビューはこちら)
取材/撮影:村尾悦郎
「鬼の棒」とは?

▲こちらが鬼の棒。筆者(長門市出身)も子供のころに、節分に食べるお菓子として楽しみにしていた記憶がある
「鬼の棒」は子供の厄除けとして親しまれている縁起物のお菓子です。長門市では節分の前後に期間限定で虎屋さんや神社、スーパーなどで買うことができます。ちなみに、とても甘いんです。
これが「鬼の棒」製造工程だ!
■その1:飴を煮て、冷ます
まずは独自の配合の飴を一度煮立たせ、鉄板に移して冷まします。

▲飴を煮る様子

▲飴は冷めやすいよう、いくつかに分けられる

▲冷め具合にムラができないよう、注意深く見守りながら、じっくり冷ましていく

▲ある程度冷めてきたら、ヘラでひとつの固まりにまとめていく
■その2:飴を練る
【動画】
冷ました後、まとめた飴を専用の棒に巻き付け、空気を混ぜながら練っていきます。

▲金属棒に飴を巻き付ける。「鬼の棒」は大将と若旦那2人の見事な連携で作られていく

▲こちらが飴練りに使う金属棒

▲はじめは木の棒で練っていく

▲飴練りに使う木の棒

▲練ることで空気が飴と混ざり、みるみる色が変わっていく。飴の中に細かく空気が混ざることで独特のサクッとした歯触りになる

▲無言でスッと交代する、流れるような親子の連携プレー!
また、飴練りと同時進行で、あらかじめ別で作った色付きの飴(黄/赤/緑)を暖めた別室に準備しておきます。

▲色付きの飴

▲こちらが暖めている別室

▲吊り下げられた缶の中には炭火が燃えている。炭火は部屋を暖めるだけでなく、下に設置された鉄板も暖める役割を持つ
飴を器から取り出し、暖めた鉄板の上に置いておきます。

▲色付きの飴を切り出す

▲3色の飴は鉄板の上で待機させておく
場面は戻って飴練りへ。だんだんと飴が冷め、白くなってきたら素手で練っていきます。
【動画】

▲真っ白になった飴

▲グルングルンと力強く飴を回す。こうすることで飴にコシが出るという