“呑んだ後は味平で!”「みそカツチャンポン」のおはなし ~前編~

 

カツトッピングとコミュニケーション

―味平さんは各メニューに+100円でトンカツが乗せられる、「かつトッピング」も特徴のひとつですよね。

今津さん
今津さん

そうですね。

 

―「100円でトンカツが付く」っていうのはかなり破格だと思うのですが、これも「インパクトを!」という思いからですか?

今津さん
今津さん

はい(笑)。この「100円」っていう価格は昔からで、値段を変えずに続けています。

 

―本当にすごいことだと思います。そんなトンカツにはどんなこだわりがありますか?

今津さん
今津さん

ウチのカツはちゃんとラードで揚げているので、カリッとしているのが特徴ですよ。

 

―チャンポンの中に入れても、なかなかふやけないですよね。

今津さん
今津さん

はい。置いておかずに、注文を受けて揚げますからね、パリパリ感があると思います。出来合いのものではなくて、その日ごとに仕込んでいるので、深夜になると売り切れるときもありますけどね。「すいません、今日はもうカツありません」って(笑)

 

―じゃあ、早めに行かないとカツにありつけないこともあるんですね。

今津さん
今津さん

申し訳ないですけどね。それでも「できたてのおいしいカツを食べて欲しい」っていう気持ちがあるんですよ。

 

―私はまだ、チャンポン以外でのカツトッピングは試したことがないんですが、皆さんどんなメニューとカツを組み合わせたりしますか?

今津さん
今津さん

そうですね…焼きめしや焼きそばなんかにも乗せたりします。そこからさらに目玉焼きを乗せたりすることもあったりね。お客さんと話しながら、「こんなのできる?」っていうリクエストにはできるだけ応えます。

 

―コミュニケーションの中で組み合わせが生まれていくんですね。

今津さん
今津さん

そうなんですよ。そこは本当に大事にしています。たくさん乗せると年配の方にはちょっと重すぎるかもしれないけど(笑)。やっぱり若い人は「いろんなものを食べたい!」って思いがありますからね。その要望にはどんどん応えていきたいんですよ。

 

―これまでやってきたトッピングの組み合わせの中で、印象深いものはありますか?

今津さん
今津さん

そうですねぇ…「カツトッピングにホルモン焼きも加えてくれ!」とか、色々ありますけどね。天津飯の中身を焼きめしにして、その上にタレ味から揚げや酢豚を乗せたこともあります。

▲天津飯のから揚げトッピング

 

―すごい! 本当に色々なメニューを組み合わせたりするんですね。

今津さん
今津さん

はい(笑)。材料がないものは作れないんですけど、メニューにあるものの中だったら組み合わせがすぐにできますよ。

 

―本当に通いたくなりますね。ワクワクします。

今津さん
今津さん

ありがとうございます(笑)。やっぱりお客さんも、自分の要望を聞いてくれるお店っていうのは行きやすいし、通うのが楽しみになると思うんですよね。

 

―それが味平さんが長年お店をやられている秘訣でしょうか?

今津さん
今津さん

そうですね、観光で来られるお客さんも大事だとは思うんですが、やっぱり地元の方が通うお店でありたいんですよ。

 

―“通いたくなる” 要素をとても大事にされているんですね。

今津さん
今津さん

はい、都会のお店は一見さんだけでもお店が回るかもしれないけど、ながとは常連さんがいないとやっていけません。一週間に一回ぐらい来てもらえないとね。ウチもはじめに「みそカツチャンポン」を食べに来る方が多いですが、複数人でいらっしゃると他のメニューも頼まれたりするので。そこで掴んでいかないといけないんですよね。

 

―そこで、いろいろなリクエストに応えるコミュニケーションを大事にされていると。

今津さん
今津さん

そうなんです。あと、店の入口にビール用の冷蔵庫があるでしょう?

 

―ありますね。

▲お店入り口付近にある冷蔵庫

 

今津さん
今津さん

これもコミュニケーションを生み出すんですよ。忙しい時に、常連さんは「ビール1本もらうよ~」って自分で取っていってくれて、僕は「すいません、ありがとうございます!」って。本当は失礼になっちゃうかもしれないけど(笑)

 

―お話を聞いていて、通ってくれる方をすごく大事にされているのを感じます。

今津さん
今津さん

はい。この街の子供たちは高校を卒業すると、進学や就職で一度よその街に出ていくじゃないですか?

 

―多くの子供たちがそうだと思います。

今津さん
今津さん

その子たちがお盆や正月、ゴールデンウィークなんかに帰ってきて、このお店に寄ってくれて、学生の時に食べた味に触れてくれる。それがすごく嬉しいんですよね。「ああ、店をやっていてよかったな」って思う瞬間なんですよ。

 

―お店にも “里帰り” というか。

今津さん
今津さん

はい、嬉しくて「帰ってきちょったんやね」って声をかけるんです。そしたら「僕のこと覚えててくれちょったんですね!」って言ってくれたり。そういったコミュニケーションを大事にしていきたいんです。

 

■後編はこちら

 

Information

「お食事処 味平」
・住所:山口県長門市東深川943-27
・営業時間:18:30~翌1:30
・定休日:日曜日