金子みすゞが描いた風景を追って…「仙崎チャリ旅 仙崎八景と廃校カフェ」に参加してみた

 

10月21日(日)、仙崎~青海島にてイベント「仙崎チャリ旅 仙崎八景と廃校カフェ」が行なわれました。こちらは、長門市地域おこし協力隊(仙崎地区担当)の中田晃司さん主催のツアーで、仙崎出身の童謡詩人・金子みすゞが詩に描いた「仙崎八景」を自転車で巡るというものです。抜けるような秋晴れの空の下、仙崎~青海島(おおみじま)の景色を堪能してきました!

取材/撮影:村尾悦郎

 

仙崎チャリ旅の行程

 

 

この日は気持ちのいい秋晴れ。朝の爽やかな空気を浴びながら、センザキッチンからツアースタートです!

 

■仙崎八景その1:「八坂神社」

最初のポイントは仙崎・祇園町にある「八坂神社」。みすゞさんの詩「祇園社」に登場し、夏には「仙崎祇園まつり」も行なわれるなど、地域に親しまれている神社です。

 

▲八坂神社の鳥居に到着

 

▲お社でツアーの安全を祈願します

 

中田さんによるポイント解説の後、ツアーマップに「仙崎八景スタンプ」を押していきます。

 

▲ツアーマップ

 

▲ここでは「祇園社」スタンプを押しました

■仙崎八景その2:「弁天島」

お次は「弁天島」。 詩の中で“かわいい島”と表現される通り。小型の鳥居と林が印象的な小さな島です。ちなみに、現在は人工島の先と繋がっています。

 

▲弁天島

 

▲島の対岸から、「弁天島」を解説する中田さん

 

■仙崎八景その3:「王子山」

ここからは青海島に入ります。真っ青な空に向かうように青海大橋の上を走りました。

▲青海大橋を駆け上がる!

 

3つめのポイント「王子山」に到着です。仙崎のまちを一望できる絶景スポットで、春には山に植えられた桜が咲きります。

 

▲「王子山」からの眺め

▲この日は仙崎湾をヨットが走っていました

 

■仙崎八景その4:「大泊(おおとまり)」

王子山の坂を下り、「大泊」港に到着…しつつも、ちょっと足を延ばして「八坂神社」が最初に建っていたという「王子社」へ。

 

▲「王子社」の祠周辺の様子

「王子社」の後に、改めて「大泊」の景色を眺めました。

 

▲「大泊」港の様子

 

▲穏やかで透き通った海が印象的でした

 

 

▲次のポイントへと自転車を走らせます

 

■仙崎八景その5:「波の橋立」

たどり着いたのは青海(おおみ)地区にある「波の橋立」。潮流の作用によりできた砂州を臨む景色です。

 

▲ビューポイントから見た「波の橋立」。三脚が必要だったかも…

 

■ちょっと休憩

ここから仙崎に引き返すのですが、その前にちょっと立ち寄り。旧青海島小学校を活用した「青海島共和国」に入ります。

 

▲共和国内では「廃校カフェ」を開店。中田さんの入れたコーヒーが振舞われました。

 

▲楽しくおしゃべりしながらコーヒーを入れる中田さん

 

 

▲共和国の “国王” 濱野さんが大泊を解説してくれる一幕もありました

 

共和国で元気をチャージしたら、いよいよ仙崎に戻ります!

 

▲青海大橋を下るチャリ旅一行

 

▲橋の上からは「長門おもちゃ美術館」のキッズクルーズ船を見ることができました

 

■仙崎八景その6:「極楽寺」

みすゞ通りを下って「極楽寺」へ。みすゞさんの詩では桜(八重桜)の風景が描かれています。

 

▲「極楽寺」の門

 

■仙崎八景その7:「花津浦」

次に向かったのは「さわやか海岸」。海の向こうに見える「花津浦(はなづら)」を眺めます。

 

▲視界いっぱいに広がる青い海と空

 

▲「花津浦」

 

■仙崎八景その8:「小松原」

ラストは松並木の風景が描かれた「小松原」…なのですが、現在は大きく景色が変わっているので割愛(笑)。ゴールのセンザキッチンで解説が行なわれました。

▲スタンプコンプリート!

 

「チャリ旅」、これにて完了です!

 

中田さんインタビュー

 

―まず、このプログラムを作ったきっかけから教えてください。

中田:みすゞさんの詩に詠まれた「仙崎八景」は、各ポイントごとで少し距離があり、歩きで回るのはしんどいし、車で回ってもちょっと味気ないように感じて。そこで「自転車で回ったら楽しいんじゃないかな?」と思いついたのがきっかけですね。

 

 

―確かに、自転車で回るのに良い距離ですね。

中田:そうなんですよ。あと、センザキッチンの観光案内所でレンタサイクルもやっているので、手軽に自転車を手配できることも大きかったです。そこから「キッチンを拠点に自転車で旅するきっかけを作ろう」と思いつきました。

 

―中田さんは仙崎地区の地域おこし協力隊として活動していますが、今回の「チャリ旅」はどんなねらいがあったのでしょうか?

中田:もちろん、参加者さんに「仙崎を楽しんでもらいたい」ということもあるんですが、「仙崎のどういったところが喜ばれるのか?」を間近で反応を見たかったんです。それに、実際に巡っている様子を発信することで、仙崎の魅力を広くアピールしていきたいという思いもありした。

 

―コースは登り/下りがしっかりあって、自転車で走ること自体も楽しめる構成でしたね。

中田:はい。今回10kmほどのコースで、普段から乗り慣れていない人には少し距離がある印象を持たれるかもしれないですけど、そういったスポーツ的な要素もありつつ、美しい景色を見て、癒されて。そんな “気軽な非日常” を味わってもらえたら嬉しいです。

 

―今回は長門市の体験プログラム集「ナガトリップ」に合わせての開催でした、実際にやってみて、今後やってみたいことなど浮かびましたか?

中田:今回は「仙崎八景」をメインにプログラムを作ったんですけど、参加される方の要望によって時間、距離を調整できるようになったら面白いんじゃないかなと思っています。

 

―巡るポイントや途中の体験などを色々組み合わせるということですか?

中田:はい。仙崎にはいろいろな体験要素も眠っているなと最近感じていて。組み合わせたらバリエーションが一気に増やせるのではないかなと思います。そういったツアーをプロデュースしつつ、ゆくゆくは仙崎で自分のお店を持ちたいという思いもあるので、最終的にプログラムの中の立ち寄り場所としても関わっていきたいです。

 

―そのためにもまた次回開催していきたいと。

中田:そうですね。ちょこちょこやっていきたいし、それこそ今回のスタンプを各ポイントに常設したりして、自由に自転車で巡ってもらう形式にもなったらいいなと思います。

 

―では最後に、どんな風に仙崎の魅力を発信していきたいか、思いを聞かせてください。

中田:今の時代は、観光ガイドに載ってるコースをそのまま行くだけでは満足できない方も増えてるのかなと感じていて。これまで通りの決まったコースを消化するのではなく、たまたま出会った人ととことん話すのもまた「旅」であるのかなと思うんですよ。仙崎という場所は、そういったことにも向いているんじゃないかなと感じていて。その方向からも仙崎のまちをアピールできるようになりたいですね。